プログラミング教室開業「これだけは知っておきたい27の常識 (2)」
もくじ
第2章
プログラミング教室の収益について
プログラミング教室の収益について (1)
収益を左右するもの
プログラミング教室の経営は、すごく利益の出る事業なのでしょうか?
「当たり前です!」「もちろんです!」
そう私がお答えするとホッとしていただけるのでしょうが、残念ながらそんなことは明言できません。
・教室の立地
・地域の競合
・そして何より大切なのはオーナーや先生方の人間性と意欲
これらの要素により、教室の収益性というのは大きく左右されます。
特に近年は、全国的に教室数が急増傾向にあり、「ただ看板を出していれば集客ができる」というような考えでは、
教室運営はうまくいきません。
オーナー様がきめ細やかな経営努力を怠らず、先生方が明るく元気にスキル習得や営業活動に取り組まれるといった積極性が、
経営成功のために非常に重要なポイントになってきます。
しかし客観的に見た場合、プログラミング教室の経営は収益性が高まりやすい多くの特性があると断言できます。
そんな評価ができる、とても魅力的な事業であることは確かです。
以降の章では、その点について丁寧にお話をさせていただこうかと思います。
プログラミング教室の収益について (2)
押し寄せるプログラミング学習ブーム
2022年度から、ついに小学校・中学校・高校すべてで、プログラミング教育が導入されました。
公教育でのプログラミング学習必修化で、プログラミング教育は急速に注目を集める分野になりました。
そして何より見逃せないポイントは、難関国立大学の入学試験にて「情報Ⅰ」の受験が義務化されたことです。
2024年度からは、「国語・社会・数学・理科・英語」の5教科7科目に、「情報Ⅰ」を加えた6教科8科目が、
大学入試センター試験の標準体系となりました。
しかし6教科8科目ですか。受験生はかなり勉強量が増えますよね・・・
ちなみに私は、5教科5科目時代の受験生でした。そのボリュームだけでも、毎日深夜遅くまで勉強をしていました。
これまでのプログラミング教育は、どちらかと言うと経済的ゆとりのあるご家庭による教育投資で支えられてきた事業でした。
子どもの将来のキャリアのために早期教育を。そのようなご家庭が顧客層の中心でした。
しかしこれからは、入試を視野に入れ、学力向上策の一環としてプログラミング学習に関心を持つ保護者が増えてくるでしょう。
「プログラミング教育ブーム」が今まさに始まろうとしています。
市場の伸びを考えても「これからの教育事業」としては最適な分野であることは間違いありません。
<参照>
参考:『2023年 プログラミング教育市場規模調査』
(コエテコ総研 byGMO・船井総研)
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非FC(フランチャイズ)型支援サービス なので高い利益率が見込まれます
プログラミング教室開業・運営支援サービスは、「非FC(フランチャイズ)加盟型」にてご提供いたしております。「加盟金」「保証金」等の不明瞭な権利金は発生しません・・・
プログラミング教室の収益について (3)
コスト軽減「初期費用」
全ての事業は、多かれ少なかれ何らかの初期費用が必要であり、必ず赤字の状態からスタートします。
そしてその赤字状態は一日でも早く解消したいと言うのが、オーナー様の本音だと思います。
そのためには、初期費用をいかに抑えるのかということも大事なポイントになってきます。
プログラミング教室の創業は「ハコ(教室)」と「モノ(器材)」の初期経費が少ないことが特徴です。
「ハコ」は生徒数が安定するまではレンタルスペース(貸会議室や近隣の集会所など)でも大丈夫です。
「モノ」は2万円台の中古Windowsで今のところは十分です。
※レンタルスペースで開業される際には、保護者の信頼を得るための特別な配慮 は必要となってきます。
※ブランディングにmacを導入されるという手段もありますが、それは経営が軌道に乗ってからで十分です。
ちなみに、当センターのサポート事業はフランチャイズ加盟型のサービスではありません。
従って、FC各社様では常識である権利金(=高額な加盟金や保証金など)も不用なシステムになっています。
契約期間の縛り等もありませんので、当然違約金等の規定もございません。
「こんな物件を用意して欲しい」「こんな看板を掲げてほしい」そういった制約もございません。
しかしながら、研修費などシステム利用料は当然ご負担いただいております。
ただしサービスのご利用代金は、事前に明確に提示をさせていただいております。
それらを含めても、初期経費は随分と安く開業してもらえるのかな?と思ってます。
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新規事業成功のために必要な条件とは?
説明するまでもありませんが、初期投資はできる限り少なく抑え、そして早く取り戻していくということが事業成功への鍵となります。当センターのプログラミング教室開業支援サービスの特徴は、非FC(フランチャイズ)加盟型というスタイルにあります。・・・
プログラミング教室の収益について (4)
コスト軽減「広告宣伝費」
私は30歳の時に、社会人向けの資格スクールを共同創業し、経営を続けてきました。
そういった大人向けの教育事業では、広告宣伝費が経営を大きく圧迫する要素になります。
正直に話をしますが、開校間もない教育機関の場合、広報費が支出全体に占める割合は30%~50%以上です。
長らく続いているブランド校でも、15~20%程度の広報費を費やしている事業者様が多いと思います。
ネット広告や紙媒体、放送CMなどで大量宣伝しなければ、なかなか集客は追いつきません。
しかし子ども向けのスクールでは、特に地域の小教室などでは、広告費を大きく抑制できるということが魅力的です。
無料で教室情報を掲載してくれる有名なポータルサイトも複数あります。
(大人向けの教育事業では、そういったポータルサイトへの掲載も間違いなく有料となります。)
また募集エリアの限られたスモールビジネスですので、
SEO(検索エンジン最適化)やMEO(地図エンジン最適化)などの仕掛けで自社のサイトを上位表示できたり、
教室側の努力で無料でできる集客施策もたくさんあります。
WEB戦略に加えて、チラシの手配りや掲示、看板やのぼりなど、旧来のアナログ的手法も十分効果的です。
※広報手法については、このあとの記事でも詳しくお話をさせていただきます。
MEO(地図エンジン最適化)施策の一例
当センターモデル教室「未来学校プログラミング教室」
当センターが会員教室様に無料制作している募集サイトの一例です
※スマホ・タブレットにも対応しています
当センターのサポートサービスでは募集支援にも力を入れてます。
センターが制作した有料/無料の各種コンテンツで、広告宣伝ノウハウをしっかりとお伝えさせていただいております。
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生徒募集広報 その1
すでに情報収集を始めているお客様でいらっしゃいますので、その情報収集の際に自教室の存在を知ってもらえるような工夫をしましょう。キーワードは「先回り」です。お客様が情報収集をするであろう手段を予め予測し、その経路上に自教室の情報を配置します。・・・
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生徒募集広報 その2
日頃から教室の存在だけでも知っておいていただく、そのような施策が大切になってきます。そして何らかのきっかけで顕在層に転じられた時に、「そういえばあそこに教室があった」と思い起こしてもらえるような、入念な準備が必要です。・・・
プログラミング教室の収益について (5)
コスト軽減「人件費」
人件費率を最適化することも、経営安定化にとっては大事なことだと思います。
小規模なプログラミング教室では、オーナーが講師を兼ねるといったケースが多く見受けられます。
しかし、こども向けプログラミング講師を雇用しておきたいという事業者さまもいらっしゃるでしょう。
プログラミング講師を雇用されるときの時給の相場感は、おおよそ1500円前後と想定してください。
他の教育事業では、講師時給は少なくとも2500円~というケースが多いでしょうが、
カリキュラムが子ども向けのプログラミング教室の場合には、比較的人件費負担が軽減されます。
プログラミング教室 講師募集広告の例
( 参照:Indeed )
【例】個別指導型クラスでの人件費率
①平均月謝設定 : 月12,000円/人
②授業時間設定 : 70分/コマ
③教室定員設定 : 5人
④講師時給設定 : 1,500円
クラスあたり受講料収入 = 60,000円/月
クラスあたり講師料支出 = 7,000円/月
人件費率: 7,000円 ÷ 60,000円 = 約12%
人件費比率は、他業種と比べると低めとなる傾向があります。
プログラミング教室の収益について (6)
増え続ける競合への対策
プログラミング教室の経営、ここまでは収益面でのメリットを説明させていただきました。
非常にメリットが大きい事業なのですが、デメリットにも注目しておく必要はあります。
一番のデメリットは、ズバリ!競合が多くなっていることです。
2022年の初頭で、全国のこども向けプログラミング教室は12000教室を突破したとの推測データがあります。
12000教室と言われても・・・多いのか少ないのか分かりませんよね?
全国のコンビニが55000店舗、学習塾が同じく55000教室、歯科医院が70000医院です。
こういう数値を見ていただけると、規模感はイメージしていただけやすいでしょうか?
都会だと、10分も歩けばプログラミング教室が一つ見つかる。そんな感じですよね?
市場はレッドオーシャンに近づいてきました。
人気教室になるために「普通のやり方」ではライバルに勝てなくなる時代が既に訪れています。
しかし逆に、経営の工夫をすれば、逆に「地域での人気を独り占め」できる可能性も高くなります。
地域の競合教室に勝つために、日本での従来型プログラミング教室の弱点を把握しておきましょう。
<弱点1>
え? 「プログラミング教室」は実は「プログラミング教室」ではない ?
従来型の教室の80%は、ビジュアル型のプログラミングや、ロボット制御のカリキュラムが指導の中心です。
この学習内容、実社会で使われているプログラミング言語とは乖離しています。
そう言った意味で「プログラミング教室」と言うより「プレ・プログラミング教室」という呼称が妥当な気もします。
<弱点2>
え? 先生が「プログラミング」ができない「プログラミング教室」もある?
従来型の教室の多くは、先生に指導力を求めず、本部作成の映像教材で授業を行っているケースがあります。
簡単に言えば、生徒たちを教室に呼んで自習をさせているというスタイルです。
子どもたち、本当にこのスタイルで何年間も学習を続けてくれるのでしょうか?想像をしてみてください。
これら二つの弱点?特殊事情?の解消に意識して取り組み、地域の他教室と差別化を図ることが大切です。
近隣教室と「同じようなカリキュラム」で新規参入するのではなく、「新たな取り組み」を実行していく必要があります。
その「新たな取り組み」のために少しだけ紹介させてください。
当センターの支援サービスは、従来型プログラミング教室の弱点を補うことを十分に意識してカリキュラム設計を行っています。
こどもICT教育支援センター
サポート教室のカリキュラム例
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開講するならどっち、ロボット教室それともプログラミング教室?
プログラミング授業では、基本パソコンだけで、プログラミング学習ソフトを使ってゲームやアニメーションを作ります。現在プログラミング学習ソフトはScratchなどのビジュアルプログラミングソフトとテキストプログラミングソフトがあります。・・・
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コモディティ化について考える
突然ですが質問です。パナソニックさん・ソニーさん・シャープさんのテレビについて、それぞれの特徴はどのようなものでしょうか。ソニーさんといえば音が良いだろう、シャープさん・パナソニックさんといえば画面が綺麗だろう、何となくそういうイメージは持っているのですが・・・
プログラミング教室の収益について (7)
初期費用とランニングコストの具体例
プログラミング教室の開業費用と運営費用について知っておきましょう。
初期費用(事業開始前に必要な費用)
【開業支援事業者へ支払う経費例】
・システム導入費
・加盟金 (※1)
・保証金 (※1)
・教材費 (※1)
・ライセンス費 (※1)
・講師研修費 (※2)
☆当センターご支援サービスご利用の場合
経費総額で11万円~63万円程度です。
(※1)は無料となります
(※2)は希望者対象のオプションです
☆他社さまご支援サービスをご利用の場合
上記総額で30万円~500万円程度です。
詳細は各事業者さまにお問い合わせください。
【自己負担となる経費例】
・パソコン購入費 (※3)
・物件費 (※3)
・学習設備=机/椅子など (※4)
・教室PR掲示=看板/のぼりなど
(※3)当センター支援のカリキュラムでは、パソコンは中古Windows機で十分です。平均購入単価2-3万円程度です。
(※4)当センターの支援サービスでは、専用物件の確保は義務ではありません。既存設備等ご活用の場合は追加経費はゼロとなります。
上記総額にて20万円以下というのが標準的な経費支出です。
ランニングコスト(事業開始後に必要な費用)
【開業支援事業者への経費例】
・システム利用費
・講師研修費
・売上マージン (※5)
・教材費 (※5)
・ライセンス費 (※5)
☆当センター支援サービスご利用の場合
(※5)は無料となります
その他はサービスご利用に応じて料金を明示しています。
☆他社さま支援サービスをご利用の場合
詳細は各事業者さまにお問い合わせください。
【自己負担となる経費例】
・人件費 (※6)
・物件賃借料 (※7)
・雑費
(※6)当センターの推奨する運営形態では、売上高に対する人件費比率は10~15%程度とご想定下さい。
(※7)当センターの支援サービスでは、専用物件の確保は義務ではありません。既存設備等ご活用の場合は追加経費はゼロとなります。
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プログラミング教室の事業計画・収支計画の重要性とは?
収支計画を立てる理由は、事業そのものに採算性があるのか?初期投資費用をどの程度準備すれば良いのか?こういったことを正確に把握するためです。また事業の開始後には、収支計画通りに事業が成長しているのか定期的なチェックが必要です。・・・
関連リンク
新規事業成功のために必要な条件とは?
説明するまでもありませんが、初期投資はできる限り少なく抑え、そして早く取り戻していくということが事業成功への鍵となります。当センターのプログラミング教室開業支援サービスの特徴は、非FC(フランチャイズ)加盟型というスタイルにあります。・・・