コモディティ化について考える

コモディティ化について考える

<コモディティ化とは>

突然ですが質問です。
パナソニックさん・ソニーさん・シャープさんのテレビについて、それぞれの特徴はどのようなものでしょうか。

 ↓ ↓ ↓

意地悪な質問で申し訳ありませんでした。
もしかすると、皆さんハッキリとした答えが思い浮かばなかったかも知れません。

私の答えはというと、
ソニーさんといえば音が良いだろう、シャープさん・パナソニックさんといえば画面が綺麗だろう、何となくそういうイメージは持っているのですが、実のところはその性能差もよく分かっていません。

コモディティ化という言葉、マーケティング分析の世界ではよく使われています。元はマルクス経済学の用語だったそうです。
良いサービスや良い商品を提供したいと競合各社が競い合っていく中で、自然と性能差や個性といったものが失われ、消費者目線からはその違いが分からなくなっていく。そういった状態を説明する言葉となります。

家電業界におけるテレビの販売競争は、まさにコモディティ化の典型と言えることができます。

家電量販店にて並んでいるテレビは、
 ☆薄型の液晶
 ☆黒い躯体
 ☆細いベゼル
 ☆HDD録画の対応
 ☆地デジ/BS/CSの3チャネル対応
 ☆多機能なリモコン
ほぼ全てがこれらの特徴を兼ね備えている状況です。

ですので冒頭の質問については、かなり家電に詳しい方以外は明確な回答ができない難問だったかもしれません。

各種の商品・サービスがコモディティ化に至る理由は様々であり、一概には説明できません。
しかし一番大きな要因は、消費者からの要望を各社がくまなく取り入れ続けているということでしょう。

<コモディティ化状況での購買行動>

では、このようなコモディティ化が進んだ状況下において、家電に詳しくない一般的な消費者は、いったい何を基準に商品を選ぶのでしょうか?

私は、商品の最終的な選定には以下のような要素が複雑に絡み合うのではないかと考えています。

①知名度
メーカーが老舗である、メーカーが有名である、そのメーカーの商品を買ったことがある、など

②価格とタイミング
性能の割に他社商品より安い、他社製品より高いが最新型である、この時期限定のお買い得商品、など

③推薦
店員のすすめ、知人のすすめ、有名人のすすめ、口コミ、など

あくまで私個人の仮説に過ぎませんが、大きく間違えてもいない気はします。

<プログラミング教室の競合激化に備えて>

プログラミング教室の経営においても、コモディティ化に近い状況がいずれ発生いたします。

全国の子ども向けプログラミング教室数は、2021年に10,000教室を突破したと推測されています。
10,000教室と言われてもピンとこないかも知れません。全国のコンビニ店舗数が約55,000、歯科医院の病院数が約70,000といったことを参考にお考え下さい。
都市部においては、既に相当に競合が激化している地域もございます。

競合が激化した地域において、プログラミング教室の選定は保護者様にとっても大変に難しいこととなります。
ストレートに言うならば、ITに精通しない多くの保護者様にとっては「プログラミング教室なんてどこも同じ」。そう見えることもあるからです。

選ばれるプログラミング教室になるために、上述の3つの要素への意識を大切にしてみてはいかがでしょうか?

①知名度
新規教室の場合、この点はどうしても既存教室には負けてしまいます。
ただし地域において他の教育事業を実施されてきた場合には、既存教室のブランド力や教育実績を前面に押し出すことを意識してみて下さい。さらには、現在通学中の方、修了された方など、既にファンになっていただいている方に講座受講を促すことも有効的な手法です。

②価格とタイミング
講座商品の場合、受講料の継続的な値下げや低すぎる価格設定は、逆に信頼の低下に繋がります。また経営を圧迫する要因にもなりかねません。
ただし日時を限定しての「無料体験会」「無料一日教室」など、スポット的にお得感のあるイベントを開催することは、保護者様の信頼を損ねることもなく効果的です。
まずは教室に足を運び授業を経験していただくこと、それだけでも保護者様にとっては入校への十分な検討材料となります。
テキスト型プログラミングコースの開講など、教室の価値を最大限に高めておく努力も、競争力を高めるためには必要となります。

③推薦
これは一番大切にすべきことです。
特に大事なのは、先生ご自身が講座や運営方針に自信をもち、熱く保護者様に自薦することです。
特に当社の講座運営支援サービスにて開業していただける講座は、レベル面で他社様の講座とは明確な違いがございます。その違いを先生ご自身がしっかりと認識し、熱意をこめて語っていただくことが大切です。
また他薦も重要です。日頃の教室運営をしっかりと行い、ポータルサイト内に良質のレビューを書き込んでいただくこと。さらには保護者様同士での話題に自然に取りあげていただくことも大切です。

進藤 整是

こどもICT教育支援センター 運営会社代表

国内最大級の福祉系資格スクール経営経験20年。講座企画・募集営業・広報・IT化推進・総務などスクール経営の中核業務に精通したスペシャリスト。

プロフィール