情報Ⅰ ポイント整理(2)
情報Ⅰ ポイント整理(2)
この連載は、現在高校で使われている情報Ⅰの教材をベースにし、重要なポイントを整理して5分で読める記事にします。
ITの基本知識として知る必要がある内容がたくさんあります。
また大学共通テストに出やすいポイントを説明いたしますので、テスト対策にもお役立ていただければ幸いです。
第2回目 ソフトウェアとファイル

ソフトウェア
前回はCPUやメモリなどのハードウェアを説明しました。今回はソフトウェアを見てみましょう。
ソフトウェアはコンピューターにインストールされているプログラムの総称です。あなたはなぜコンピューターを使いますか?きっと使う目的がありますよね。
例えば、かっこいい写真や動画を作りたい。お気に入りの音楽を聞きたい。ネットでほしい情報を探したい。久しぶりに友達にメールを送りたい。SNSで旅行の写真をシェアしたい。などなど。私たちは、それぞれの目的を達成するために、特定のソフトウェアを使っています。
写真や動画を作りたいなら、PhotoshopやiMovieを使います。
音楽を聞きたいなら、iTunesやGrooveを使います。
ネットサーフィンをするなら、ChromeやEdgeを使います。
メールを送るなら、Google MailやOutlookを使います。
SNSを使うなら、LineやInstagramを使います。
上記のソフトウェアはあくまでも一例です。私たちは毎日たくさんのソフトウェアやアプリを使っています。
パソコンだけではなく、現在、スマホはもう生活に不可欠な存在になってきました。皆さんの自分のスマホにいろんなアプリがインストールされていますよね。それらのアプリはすべてソフトウェアです。
ソフトウェアがなければ、コンピューターとスマホはただの電子部品の塊です。何もできません。コンピューターにソフトウェアを入れることで、はじめてコンピューターが使えるようになります。
では、どのようなソフトウェアがあるかを見てみましょう。
まず、一番重要なソフトウェアは「オプレーティングシステム」と言われているものです。通称OSです。
よく使われているコンピューターのOSは、Windows、Mac OS、Linuxなどがあります。
よく使われているスマホのOSは、AndroidとiOSです。
OSはコンピューターやスマホのハードウェアにアクセスできるソフトウェアです。私たちは特にCPU、メモリ、SSDなどに意識することなく、OSの画面で直感的にアプリやファイルを操作できます。OSは他の応用ソフトウェアの土台にもなっています。次に紹介するアプリケーションソフトウェアはOSの上にインストールされています。OSがないとインストールができません。もちろん使うこともできません。
次は、よく使うアプリケーションソフトウェアについて説明します。私たちはやりたいことに合わせて、数多くのソフトウェアやアプリを使っています。
先ほどリストしたPhotoshopやChrome、LineやInstagramなどがこのアプリケーションソフトウェアと呼ばれるものです。しかも、毎日新しいソフトウェアやアプリが開発され、公開されています。数えられないほどの数のアプリケーションソフトウェアから、高校の「情報I」では以下のアプリケーションソフトウェアについて言及しています。
最も有名なのがMicrosoftのOfficeです。Officeにはたくさんのソフトウェアがあります。
文章を書く場合、Wordを使います。
表計算を行う場合、Excelを使います。
データを管理する場合、Accessを使います。
メールを管理する場合、Outlookを使います。
プレゼンする場合、Powerpointを使います。
それぞれのソフトウェアにはそれぞれの機能があります。私たちは目的に合わせてソフトウェアやアプリを選びます。いま、コンピューターにインストールしなくても、オンラインで使えるソフトウェアも増えています。それらのソフトウェアはWebアプリとも呼ばれています。Microsoft OfficeにもWebバージョンがあります。
そして、ネットで情報を検索するとき、使われているのが以下の4つのソフトウェアです。
MicrosoftのEdgeとGoogle のChromeが最も使われています。ほかにも、SafariやFirefoxがあります。
それらのソフトウェアには、コンピューター用のものとスマホ用のものがあります。
最後に、ドライバーと呼ばれている小さいソフトウェアについても理解しておきましょう。
このソフトウェアは主にコンピューターの外付け機器を使うために必要なものです。例えば、プリンターを購入しましたら、そのままコンピューターに繋いでも使えない場合があります。それは、コンピューターのOSがこのプリンターを認識できないからです。認識させるためには、プリンターについているドライバーをコンピューターのOSにインストールする必要があります。ただし、現在ではOSが更新されるたびに、多くの外付け機器を自動識別できるようになりつつあります。外付け機器をコンピューターに接続するだけで、すぐ使えるようになります。この技術を「プラグアンドプレイ」といいます。
5.3GHzは1秒間53億回(5.3✕10億=53億)の処理を行います。数値が大きいほうが処理速度が速くなります。
ファイル
ファイルの管理はコンピューターを使う時に非常に重要な操作です。ファイルの種類、置かれている場所などをしっかり管理しなければなりません。
ファイル管理に関する重要な言葉をいくつか覚えましょう。
1.フォルダ
ディレクトリともいいます。ファイルを階層的に管理するためのものです。フォルダはカバンのようなもので、中にファイルを保管できます。フォルダに名前をつけて、ファイルを適切に分類し、それぞれの名前のフォルダに保管します。
2.ルートディレクトリ
ディレクトリはフォルダのことです。フォルダの中に、さらにフォルダを作ることができます。階層のような関係になります。その階層の一番上位のディレクトリ(フォルダ)がルートディレクトリと呼ばれています。例えば、Windowsの場合、一般的にCドライブがあります。CドライブにOSがインストールされることが多いです。Cドライブの中に多くのフォルダが含まれています。それぞれのフォルダの中にさらにたくさんのフォルダがあります。この場合、Cドライブがルートディレクトリとなります。
3.絶対パス
パスは経路、つまり道のことです。絶対パスは、ルートディレクトリから目的のファイルまでの経路のことです。例えば、F.txtファイルがCドライブの中にあるAフォルダの中にあるBフォルダにあります。この場合、F.txtファイルの絶対パスは、C:¥A¥B¥F.txtとなります。ルートディレクトリから指定ファイルまでの道をすべて書きます。
4.相対パス
相対パスは、現在のディレクトリから目的のファイルまでの経路のことです。つまり、一番外側のルートディレクトリからではなく、現在いるフォルダから指定ファイルまでの道を書きます。先ほど同じく、F.txtファイルがCドライブの中にあるAフォルダの中にあるBフォルダにあるとします。いまはAフォルダの中の場所にいるとします。その場合、F.txtファイルの相対パスは、.¥B¥F.txt となります。最初の「.¥」は現在のフォルダを意味しています。ここでは、Aフォルダのことになります。プログラミングする時に、この相対パスをよく使いますので、しっかり理解してください。
5.拡張子
拡張子はファイルの種類を示すものです。ファイルの名前の最後に、「.txt」「.mp4」のようなものが拡張子といいます。よく使う拡張子をぜひ覚えておきましょう。
動画ファイル mp4, avi, mov
音声ファイル mp3, wav
画像ファイル jpeg, png, gif, bmp
圧縮ファイル zip
実行ファイル exe
まとめ
今回の内容も共通テストでは、出題されにくい内容ですが、パソコンを使ったり、プログラミングする方ならソフトウェアに関する知識も重要です。
私たちは日々ソフトウェアに触れていますので、それぞれのソフトウェアのデザインや機能など、作る側の目線で見てみると、きっと面白い発見があります。
そして、私たちの目標を達成するために、最も適切なソフトウェアやアプリを選ぶことができます。