Scratchの次はこれ!長く学ばせるカリキュラムを

Scratchの次はこれ!長く学ばせるカリキュラムを

プログラミング教室で、何を教えますか?

こども向けのプログラミング教室を開校する場合、何を教えるかを決めないといけません。
中学生なら英語のキーボードでのタイピングができるかもしれませんが、多くの小学生はまだ英語の入力が苦手です。
英語の命令を入力しなくてもプログラミングできるツールといえば、すでにプログラミング教育の定番ツールとなっているScratchです。
ほとんどのこども向けプログラミング教室はScratchを教えています。

プログラミング教室掲載数が業界1位のコエテコの調査によると、2020年12月の時点で掲載されているこども向けのプログラミング教室数は1万265校にのぼります。
そのうち40.1%がロボット教室、38%がビジュアルプログラミング教室となっています。
ちなみに、ロボットプログラミングで使われているツールのほとんどがScratchベースとなっています。
8割近いプログラミング教室、ロボット教室がScratchまたはScratchベースとなっているプログラミングツールを使っているのです。

出典記事:https://coeteco.jp/articles/11070

では、同じScratchを教えている他の教室と、どう差別化すればいいでしょうか?

Scratchを使っているプログラミング教室はすでにたくさんあります。
新規開校の場合、どのように他の教室と差別化できるかが教室の成功のカギとなります。
しかし、Scratchを使わないプログラミング教室は、集客が難しくなる可能性があります。
Scratch以外のツールを使うなら、そのツールがScratchより優れないといけません。
しかし、現にそのようなツールはなかなか見つかりません。
一部Minecraftのようなプログラミング学習環境を使う教室もありますが、個人的には長い目でみるとScratchを学んだほうが生徒の今後の学習を発展させやすいと思います。

Scartchでできることから考えましょう。
Scratchはプログラムの命令を積み木のような感覚で組み立てて、ゲームやアニメーションなどを作るツールです。
マウスを使えない小学低学年のこどもならタブレットを使って指一本でプログラミングを学べます。
Scartchの一番大きな特徴は、直感的にプログラミングできること、そしてこどもにも使いやすいことです。
だからプログラミングをはじめて学ぶこどもにはぴったりのツールです。
つまり、プログラミング入門にはScratchを使えばいいのです。

しかし、逆に言うと小学校高学年のこどもや、中高生には物足りなく感じてしまいます。飽きてしまいます。
Scratchしか学べないプログラミング教室は、生徒の退会率が高くなりますので、常に新規生徒を募集しないといけません。
結果、教室の運営が大変になり、長く続かない可能性が高くなります。
そのため、プログラミング教室を開校するとき、必ずScratchの次を用意しなければなりません。
その次が他の教室と差別化できるポイントとなります。

では、Scratchの次は、何をすればいいでしょうか?

私はHTMLとJavaScriptを提案しています。

HTMLはプログラミング言語ではありませんが、ウェブサイトの仕組みや制作方法がわかれば、今後の本格的なプログラミング学習に役に立ちます。
私が提案しているHTMLは、何か本格的なウェブページを作るためのものではありません。
あくまでも基本の基本を学べばいいのです。
HTMLでよく使われている本当に基本的な命令のみ使って、ページを制作します。
限られている命令を使うので、こどもが習得しやすくなります。
プログラミングのロジックを考えなくてもいいので、はじめて英語の命令を入力するこどもに負担を感じさせないことができます。
今後本格的なプログラミング言語を学ぶために英語のタイピングもこの段階で学べます。

JavaScriptはこどもが初めて学ぶ本格的なプログラミング言語となります。
動的なウェブサイトを制作できるだけではなく、ゲームもアートもつくることができます。
JavaScriptは他のプログラミング言語より学びやすい特徴があります。
インターネットに接続されていないパソコンでも実行することができます。
Wi-Fi環境がない場所でも開講できます。しかもJavaScriptは実際の開発現場でよく使われています。
常にプログラミング言語ランキングの上位に立っています。
JavaScriptを学べば、本格的なプログラミング言語の習得へ第一歩を踏み出せます。

まとめ

Scratchの次はHTMLとJavaScriptのカリキュラムを用意しましょう。

Scratchを2年間、HTMLを1年間、JavaScriptを2年間、これで5年間の運営ができます。
しかも、学習内容はしっかりしていますので、教室の生徒募集の際、はっきりした未来像を生徒や保護者に見せることができます。
もちろん、JavaScriptまでの勉強はまだまだ基礎の学びですが、ここまでの勉強がしっかりできれば、さらに次のPythonにつなげることができるようになります。
他のプログラミング教室より、生徒の将来を考えてプログラミングの学びを自信を持って提案できます。

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中山 涼一

こどもICT教育支援センター センター長

2014年に関西初のこども向けプログラミング教室「未来学校プログラミング教室」を創設。
800名以上の指導実績を誇るプログラミング教育のスペシャリスト。

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