プログラミング教室に必要なパソコンとベストな購入方法
プログラミング教室に必要なパソコンとベストな購入方法
プログラミング教室を開講する際に必要となるパソコン。
PCの持ち込みを許可されない場合、教室で準備される必要がありますが、購入すべきスペックについてよく質問がありますのでこちらに記載してみたいと思います。
※PCの持ち込みを許可される場合でも、教室側が準備をされる場合でも、アンチウイルスソフトをインストールする等、最低限のセキュリティを担保することを忘れないでください。生徒さんがUSBメモリ等の外部ストレージを利用して、自宅~教室間のファイル移動を行う場合であっても、御校をハブとして意図しないウイルス/マルウェア等の感染拡大につながる場合があります。
高スペックのパソコンは不要です
結論から言ってしまうと、こども向けプログラミング学習に高スペックのパソコンは必要ありません。
台数も生徒の数のあわせて、必要となる時期に買い足せば十分です。
ただ、これではご心配の解消にはつながりませんので、当センターのカリキュラムで使用するソフトウェアである Scratch と エディター の Visual Studio Code の必要スペックを照らし合せて確認してみましょう。
Scratch(スクラッチ): Scratchアプリをダウンロード
必要条件(2021年12月現在)
- Windows 10+ (Windows 10 バージョン 14316.0 以降)
- macOS 10.13+ (macOS 10.11.0 以降)
- ChromeOS
- Android 6.0+
※オンラインのブラウザ版Scratchを動作させる際は各種対応ブラウザの推奨環境となります。
Visual Studio Code(ビジュアルスタジオコード): Visual Studio Codeをダウンロード
必要条件(2021年12月現在)
- Windows 7 (with .NET Framework 4.5.2), 8.0, 8.1 and 10, 11 (32-bit and 64-bit) (1.6 GHz より高速なCPU・1GB以上のメモリ)
- OS X El Capitan (10.11+)
- Linux (Debian): Ubuntu Desktop 16.04, Debian 9
- Linux (Red Hat): Red Hat Enterprise Linux 7, CentOS 8, Fedora 24
【必要なパソコンの結論】
購入してよいスペックのPC端末は
Windows端末の場合 → Windows 10 の端末であれば、問題なく動作します
macOS端末の場合 → macOS 10.13 High Sierra 以降のバージョンの端末であれば、問題なく動作します
ベストな購入方法
こちらも端的に結論を申しあげれば、『20,000円~30,000円程度の Windows 10 ノートパソコンを中古で購入する』という方法で十分です。
前段落のスペックを満たす端末であれば、デスクトップ型でもノート型のパソコンでも問題はありません。
少し先を見据えて(中古でもお値段は張りますが)macOS の端末を揃えるのも良いと思います。
欲を言えば、ある程度の大きさのモニターと本体がセパレートなデスクトップ型のPCを選びたいところですが、開業時に潤沢な資金が無い場合も往々にしてあります。
Scratchはノートパソコンの画面でもある程度快適な作業は可能ですので、最初から広大な画面のモニターは不要ですし、ノートパソコンであれば移動や取り回しも楽ができ、おまけにバッテリーも付いていますので不意の電源脱落にもある程度供えられます。
注意すべき点もあります
- 最新版の Windows 11 がリリースされているため、Microsoft による Windows 10 の保守期限は 2025年10月14日 とされています(予定)
- Windows 10 から Windows 11 に無料アップグレードするために必要なハードウェア要件があります。
- macOS のCPUは Intel製のものから Appleの自社製 M1 に変わっているため各種ソフトウエアの要件が変更になる可能性があります。
- 搭載するメモリは大きい方が作業効率が良く、快適に操作ができます。
- ハードディスク(HDD)搭載の端末よりソリッドステートドライブ(SSD)搭載端末の方が応答速度が速く、快適に操作ができます。
- 極端に低スペックな端末の場合、端末の動作が遅すぎて学習に支障をきたします。生徒の積極的な端末利用を妨げ、学習意欲の低下につながります。