保護者にどう説明すれば入会率を高めることができるか

保護者にどう説明すれば入会率を高めることができるか

開講後、生徒候補のお子様たちとの接点として、まずは無料体験のお申し込みとなります。なぜ自分の教室を選んだかは、この時点でまだはっきりわかりません。自宅に近いからとか、知人から紹介されたからとか、たまたまネットで検索してみつかったからとか、いろんな理由があります。しかし、最終的に入会するかどうかは、やはり無料体験が大事です。その時の講師の対応や、授業の内容、教室の雰囲気、体験後の子どもの反応などが入会に影響します。無料体験の内容と保護者への説明がかなり重要になります。

今回は、無料体験の内容と保護者への説明内容を紹介したいと思います。

生徒のレベルに合わせて、体験してもらいましょう

無料体験のお問合せをいただいたら、準備をしなければなりません。

まず、何を体験してもらうかというと、基本、実際に通常授業で使われている1つ目の課題を使えばいいです。たとえば、Scratchコースの場合「はじめてのアニメーション」という課題を使います。しかし、今すでに1・2年Scratchを学んだことがある子どもも多いので、無料体験前に、必ず今までの学び経験を確認してください。

おそらく、大きく分けると、3種類の生徒が来ます。
①まったくプログラミングを学んだことがない方
②Scratchを少し(1年以内)やったことがある方
 または、ロボットを2・3年ぐらいやったことがある方
③Scratchをかなり使いこなしている方

まったくプログラミングを学んだことがない方なら、通常授業の1つ目の課題を出せばいいです。Scratchから始まるので、まずScratchの基本操作を知ってもらい、簡単なキャラクターを作って、それから3・4行のプログラムを組み、キャラクターのアニメーションを完成させます。これだけでも十分楽しめる内容となります。なかなか進まない方には、少し手伝ってあげたり、説明してあげたり、1回の授業時間内に、1つ目の課題をすべて完成できるようにしてください。簡単なプログラムを作るだけなので、自分も楽しく継続できると自信をつけてもらいます。

Scratchを少し勉強したことがある方なら、基本操作はできるので、1つ目の課題なら簡単すぎです。その場合は、2つ目の課題「障害物ゲーム」を使ってもらいます。実際にゲームを作りますので、この子のプログラミングレベルの確認もできます。もし結構順調に進んで、提示した課題を早く完成できた場合、発展課題として、新しいキャラクターや敵などを増やし、少し新しい制作内容を提示します。新しく提示した内容は資料がないので、実際に作ってもらって、その方の制作実力がわかります。

ロボットを2・3年を勉強したことがある方もこの②に入れているのは、ロボットのプログラミングはゲームやアニメーションのプログラミングより簡単なので、本当に変数などをうまく使えているかどうかを見極める必要があります。
実はロボット制作を何年も学んでいるお子さんでも、変数を自分で使いこなせない子は多いのです。

Scratchをかなり使いこなしている方なら、プログラミングの順次、条件分岐、繰り返し、変数の使い方を本当に理解したかどうかを確認しなければなりません。今回[まなぼクラウド]で提供しているコンテンツはゲームばかりではなく、難しい仕組みの課題もあります。その中から、考えないといけない仕組みの課題をいくつか選んで制作してもらいます。私の場合、「電気のスイッチ2ボタン」「電気のスイッチ1ボタン」「扇風機」「カウンター2」を時間に合わせて出します。
これらの課題から、特に変数の使い方が正しくできているかどうかを確認できます。この子はどこまでプログラミングの基本技術を取得できているかを把握できます。場合によっては、直接HTML/CSSへ進んだほうがいいかもしれません。

こどものレベルに合わせて、保護者に説明しましょう

保護者への説明内容は基本的に決まっています。

まず、本日の無料体験の内容を説明します。ある程度Scratchを勉強したことがある場合、なぜこの内容にしたかも説明します。たとえば、プログラミングの基本概念をどこまで理解しているかを確認しています。

次にScratchを学ぶ理由を説明します。確かに、プログラミングについてまったくわからない保護者も多いので、説明するときはできるだけ専門用語を避けて話します。
たとえば、私の場合、「Scratchはこどもたちが使いやすいように作られているソフトです。プログラミングを初めて学ぶにはピッタリのツールです。Scratchコースの目標は、プログラミングの基本概念、プログラミングの仕組みをしっかり理解して、自分で考えて、自分でプログラムを書けるようになることです。学校で学んでいる数学や国語などの知識も使われますので、学校での基礎勉強も必ず頑張って勉強してください。」のように説明しています。

そして、学習期間に合わせて教室のカリキュラムを説明します。つまり、Scratchのあと、何を勉強するかを説明します。
ここで強調したいのが「本格的な勉強」のことです。一つひとつの目標をはっきり出してください。
Scratchでプログラミングの基本概念を習得できたら、次は、企業でもよく使われているJavaScriptを目標にして勉強を進めてもらいますが、その前にJavaScriptを学ぶための基礎知識HTML/CSSを学んでもらいます。
HTML/CSSが終わりましたら、JavaScriptの勉強が始まります。JavaScriptははじめての本格的なプログラミング言語なので、練習課題は多くあり、1年半ぐらいかけてしっかり身につけてもらいます。

そうすれば、中学校卒業ごろには、HTML/CSSとJavaScriptの勉強を終え、開発するための基礎を固めることができます。高校生になったらさらに人工知能なども作れるPythonを学びます。また自分の作りたいもの、たとえば、ゲームやアプリなども、作ることができるようになります。さらに大学入試に必要なデータ処理、データ分析も高校の段階で学ぶことができます。

このように、子どもたちのこれからの学びと成長を説明してあげてください。
中学生になったとき、高校生になったとき、高校卒業のとき、必要な技術を徐々に身につけることができるカリキュラムだよ、と保護者にアピールしてください。
保護者はプログラミングをあまり知らない方も多いので、できるだけこどものこれからの成長に合わせて説明すれば、入会の確率がかなり高くなります。ぜひ実践してみてください。

開講後、はじめて生徒と保護者と顔合わせするのが無料体験なので、自信を持って教室の強みを紹介してください。何かご不安なことがあれば、ぜひセンターまでご相談ください。

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中山 涼一

こどもICT教育支援センター センター長

2014年に関西初のこども向けプログラミング教室「未来学校プログラミング教室」を創設。
800名以上の指導実績を誇るプログラミング教育のスペシャリスト。

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