教室のMEO施策について考える
教室のMEO施策について考える
プログラミング教室の集客を考える上で、インターネット上での情報整備は必須です。その中でも特にGoogleマップへの上位表示対策は最重要項目でもあります。
この上位表示対策はMEO(マップエンジン最適化)と呼ばれており、地域顧客を対象として狭域でビジネスを行う際には、必ず意識しておきたいものです。
Googleマップ上に教室の情報を正確に、かつ上位に表示させるために、まずはその準備としてGoogleビジネスプロフィール(GBP)への正確な登録と運用が必要となります。
GBPの整備における大切なポイントを解説していきます。


Googleビジネスプロフィールを運用する際の重要ポイント
GBPを運用する場合には、所在地、営業時間、写真、口コミなど、ユーザーが最も知りたい情報を詳しく提供し、常に最新の状態に保つように心がけておきましょう。
情報の鮮度を維持する意識
登録がなかったり、情報が古いままだったりすると、検索結果に出にくくなり、教室の魅力が伝わりにくくなってしまいます。まずは、ビジネスの所有権を確保し、情報を管理できる状態にすることが何よりも大切です。
上位表示への意識
Googleマップでの表示順位は、GBPに記載された情報の正確性、網羅性、関連性、そして教室の認知度によって決定されるものと理解しておきましょう。
教室への経路案内の充実
また、GBPに正確に登録することで、保護者の方はGoogleマップアプリを用いて、教室までのナビ案内をスムーズに受けられるという大きなメリットもあります。
基本情報の登録
登録作業を行うために、まずはGoogleアカウントを取得しておく必要があります。個人アカウントをお持ちの方は多いと思いますが、ビジネス用に別のアカウントをご用意しておかれるのも良いと思います。
初期設定における以下の項目はMEOの土台となるため、特に正確な入力が必要です。
ビジネスの追加と開始日の設定
Googleアカウントが準備できましたら、登録を進めていきましょう。
教室の情報を登録する際は、Google上で情報が**「すでに表示されている場合」と「まだ表示されていない場合」**で手順が分かれます。
<情報がすでに表示されている場合(所有権の申請)>
Google検索結果やGoogleマップ上に教室の情報パネル(推定登録情報)が表示されている場合は、その情報パネル内にある「このビジネスを管理」というリンクから所有権を申請できます。
これは、情報が第三者によって作成されているが、まだ誰も管理していないという状態です。
<情報がまだ表示されていない場合(新規登録)>
Googleビジネスプロフィールの公式ページから登録を始めましょう。
https://business.google.com/jp/business-profile
ちなみに、新しく開業される場合においても、「開業日」を未来の日付に設定しておくことが可能です。
開校前から情報を公開し、プレオープン告知ができるので、早めに登録されておかれることをおすすめいたします。
ビジネス名(教室名)の登録
教室名は、看板や正式な書類で使っている正式名称だけを入力してください。
Googleのガイドラインで最も厳しくチェックされる部分であり、実際の名称以外のキーワードや宣伝文句(例:「地域名」「No.1」「無料体験実施中」など)を名前に追加することは厳しく禁止されています。
ルールに違反した場合、アカウント停止(サスペンド)といったペナルティを受けるリスクがあります。
ビジネスカテゴリ設定
事業内容に正確に合ったカテゴリを選びます。
残念ながらGBPの現在の仕様(2025年12月10日時点)では、「プログラミング教室」「プログラミングスクール」などの的確なワードが入力できません。
「教育機関」「学習センター」「コンピュータ教室」などは入力可能ですので、それらをご利用ください。
住所と連絡先情報
所在地や連絡先は、ホームページや名刺など他の媒体に記載されている情報と、表記を完全に一致させて下さい。
住所:番地や建物名まで正確に入力し、地図上のピンの位置も実際の場所に合わせて微調整します。
連絡先:電話番号、ホームページURL、メールアドレスは、保護者からのお問い合わせに使われる重要な情報なので、必ず最新のものを入力するようにしましょう。
オーナー確認
登録の最終段階で、ビジネスの所有者であることをGoogleに証明する「オーナー確認」が必要です。
「オーナー確認」が完了しないと、GBPの編集機能は使えませんので注意しましょう。
確認方法はGoogleがビジネスの信頼度などに応じて自動的に決定するため、利用者側で選ぶことはできません。
電話、SMS、メール、郵送されるハガキによるコード入力、そして動画の提出などがあります。
未確認の情報ですが、新規登録では「動画の提出」が指定されるケースも増えているとのことです。
この際、教室の固定された看板や入り口の撮影が必須要素となることが多いようです。
プロフィールの編集
オーナー確認が完了したら、教室の魅力を最大限に引き出すために、プロフィール情報を埋めていきましょう。
説明文の作成
教室の概要を簡潔かつ明確にまとめます。「所在地」「対象年齢」「学習内容」「運営上の特徴」などを含めて下さい。
不自然なキーワードの羅列は避けるべきですが、保護者の方が教室の検索に利用しそうなワードを随所に自然に含めるようにはして下さい。
写真の掲載
写真は、ユーザーの信頼性を高めるためにとても重要です。以下のカテゴリで、明るく高解像度の写真を定期的に追加していきましょう。
外観: 教室の場所がすぐにわかるよう、看板や入り口を撮影します。
内観: 学習環境、清潔感、設備などが伝わるように撮影します。
サービス: 教材、ロボット、生徒の作品など、魅力的な学習内容を伝えます。
チーム: 講師やスタッフの写真を掲載することで、保護者の方に安心感を与えられます。
属性の設定
「バリアフリー対応」「無料駐車場」「トイレあり」など、保護者の方が特に気にする設備やサービスの特徴を示す「属性」を追加します。
クチコミ機能の利用
口コミは教室選びの重要な判断材料です。
体験授業の後など、自然なタイミングで口コミ投稿をお願いしてみましょう。
また寄せられた口コミには、内容にかかわらず迅速かつ丁寧な返信を心がけ、誠実な教室の姿勢を見せることが信頼獲得につながります。
投稿機能の活用
GBPの投稿機能(イベント、特典、最新情報)を利用し、教室の近況やイベント情報を発信します。
月に数回の更新を習慣化することで、「現在も元気に活動している教室」と印象付けることができ、教室への信頼が一層高まります。
更新は「時間があれば」ではなく、タスク化して定期的に行いましょう。
最新記事が数カ月前、数年前のまま更新されていない場合、管理が行き届かないルーズな教室との悪い印象を抱かれてしまいます。
【参考】Yahoo!プレイスについて
GBPへの登録が完了し、運用を開始した後には、同様の情報サービスであるYahoo!プレイスへのご登録もぜひご検討ください。
Yahoo!検索やYahoo!マップでの情報表示が可能になります。
https://yplace.yahoo.co.jp
国内のローカル検索およびマップサービスのシェア率を考慮すると、GoogleマップとGBPの運用が最優先事項でがあります。
まずはGBPの運用に取り組み、次に情報拡散の補助としてYahoo!プレイスを活用する順序をおすすめします。
