生徒募集広報 その②
生徒募集広報 その②
プログラミング教室の生徒募集について考えてみる その②
前回のコラムでは、「顕在層」「中間層」「潜在層」という顧客層のランク分けと、このうち「顕在層」に向けてのマーケティング施策について説明をさせていただきました。
今回は、「潜在層」ならびに「中間層」への教室広報活動について考えてみたいと思います。
<潜在層・中間層は固定化されていない>
顕在層に比べ、これらの層はプログラミング教室入学への関心が低いことが特徴です。
しかしこれらの層に属される方々が、永遠にプログラミング教育に対して関心が低い状態なのか?というとそれは間違いです。
いまプログラミング学習に興味を持たない保護者の方も、ふとしたきっかけで一瞬にして顕在層に転じることがあります。
顕在層に転じるきっかけは様々です。
- 他の保護者にプログラミング教育の良さを聞いた
- 報道やWEBサイトなどでプログラミング教育の重要性を聞いた
- 子どもからプログラミング教室に通いたいとお願いされた
あるタイミングで保護者の方が顕在層に転じた時、そこで選ばれる教室になるためにはどのような備えが必要なのでしょうか。
<潜在層・中間層への広報活動>
このような層に属する方々には、日頃から教室の存在だけでも知っておいていただく、そのような施策が大切になってきます。
そして何らかのきっかけで顕在層に転じられた時に、「そういえばあそこに教室があった」と思い起こしてもらえるような、入念な準備が必要です。
◆看板やのぼりなどのディスプレイ
看板やのぼりなどを活用し、そこにプログラミング教室があるということを地域の方に記憶しておいてもらいましょう。
<参考>
https://store.shopping.yahoo.co.jp/goods-pro/1g4r.html
◆チラシ配布
新聞折込の活用や直接のポスティング、学校前での手配りなど、どのような形でも構いません。地域の方に教室案内を配布しておきましょう。
配布は効率よく行うことも大切です。自らの手でポスティングを行う場合には、子どもの居住率の高い築浅の集合住宅や、子どもの自転車が置いてある戸建て住宅であったり、ターゲティングを意識しておくと良いでしょう。
また手配りを行う場合は、子どもに直接チラシを渡してはいけません。
保護者の皆さまが行事(入学式・卒業式・運動会・音楽会・オープンスクールなど)で学校に見えられるタイミングを見計らい、保護者に直接配布するようにしましょう。
◆チラシ設置
近隣の公共施設、郵便局、スーパー、店舗などにチラシを置いてもらうことは可能なのか確認してみましょう。
無料にて置かせていただけるケースもございます。
◆チラシ掲示
町内会等の掲示板など、案内チラシを掲示可能なのか確認してみましょう。
いずれの施策も、それらのツールを見た方がすぐに入会に結び付くケースは少ないです。
保護者様が顕在層に転じ、いざ教室を探し始めたときに真っ先に思い起こしていただく。そのための「種まき」であると認識し、焦らずゆっくりと取り組みましょう。
<最強の広報施策とは>
ここまで2回連続で広報施策についてお話をさせていただきました。
集客を工夫して精一杯に頑張ると一時的に生徒数は増加します。
しかしそちらに気を取られるあまりに肝心の授業運営が疎かになると、教室の評判が下がり新規入学者の減少⇔退会者の増加というスパイラルに陥ります。
前回冒頭にお話をさせていただいた通り、「教務50%・営業50%」というマインドを忘れることなく教室運営に取り組んでいきましょう。