「フランチャイズ(FC)加盟は必要?」プログラミング教室開業
[この記事の執筆者]
進藤 整是
(しんどう まさし)
こどもICT教育支援センター
教室開業支援コーディネーター
「フランチャイズ加盟は必要なのか??」
プログラミング教室開業
こどもICT教育支援センターでは、フランチャイズ(FC)非加盟型のプログラミング教室開業支援サービスを展開しています。
非フランチャイズ(FC)加盟型サービスの最大の特徴は、オーナー様の自由度が大変に高いということです。
「商号はこれで」「設備はこれで」「宣伝はこれで」といった規制が少ないために、ご自身の理想に近い開業スタイルが実現できます。
すでに地域で教育事業を展開している事業者様の場合、これまでこつこつと築かれてきたブランド力を活かしつつ新規事業を展開できることが最大の魅力であり、多くのオーナー様にも喜んでいただいております。
さらに、非フランチャイズ(FC)加盟型の支援サービスにおいては、権利金(加盟金や保証金など)の納入義務や、プログラミング教室専用の固定物件の確保義務もありません。それらのコストが大幅に節減できるというメリットもあります。
このページでは、プログラミング教室開業をご検討中のオーナー様のために、
FCチェーンに加盟することのメリットとデメリットをお知りいただくために開設いたしました。
皆さまのお役に立てれば嬉しく思います。
なお、この記事で知り得なかったことも、随時ご質問を承っております。
相談はもちろん無料です。【質問受付ページ】よりお気軽にお尋ねください。
※当記事の記述内容とそれに付随する評価は、当センターの調査と主観により書かれたものです。その見解が他社様のご意見と異なる場合もございます。予めご承知おきの上でお読みいただきますようお願い申し上げます。
【執筆者略歴】
1992年 大阪教育大学 教育学部卒業
1994年 高校社会科教員(兵庫県)
2000年 福祉資格スクール(直営13校・FC3校)設立
2015年 株式会社キャスト・ワークス設立 (代表取締役)
2021年 こどもICT教育支援センター設立 (運営代表)
第1章
プログラミング教室の開業資金と運転資金
プログラミング教室の開業資金と運転資金(1)
権利金
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
大半のフランチャイズ(FC)加盟型サービスにおいては、その加盟にあたり加盟金・保証金の権利金の納入義務が生じます。支援事業者様にもよりますが、その総額が500万円近くに達する支援事業者さまもいらっしゃいます。
また、フランチャイズ(FC)加盟型支援サービスでは、諸事情により事業を中途で撤退なされる際のリスクも考慮しておく必要がございます。契約期間途中での中途解約に際して違約金等が発生するフランチャイザー様もございます。
一方で当センターのプログラミング教室開業支援サービスは、非フランチャイズ(FC)加盟型の形態ですので権利金(加盟金・保証金等)の費用負担がゼロとなります。そして加盟期間等の縛りもありません。
さらに講師研修費・ライセンス発行費・システム設定費など、ご負担いただくサービスご利用代金は、すべて事前に明確に提示していることから、経営計画の立案がしやすいというメリットもあります。
プログラミング教室の開業資金と運転資金(2)
支援サービス費
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
プログラミング授業の運営については、専用システムにてオンラインサポートを行う支援事業者さまが大半です。
当センターの場合も、専用システム[まなぼクラウド]を通じて、教室における授業運営を支援させていただきます。
FC加盟型支援サービスの利用に際しては、ロイヤリティ(売上のうちの一定割合)制を導入している支援事業者さまが大半となります。
一方で当センターの場合は、生徒さまの人数に応じたシステム利用料をお支払いいただく、従量課金制スタイルを導入しています。
教材費について、ロボットプログラミング分野の支援事業者の場合は、別途追加にて機材購入が必要となるケースが大半です。
当センターの場合には、ロボット分野の授業を行いませんので機材購入費は必要ありません。全ての授業で必要な教材は専用プラットフォーム[まなぼクラウド]にて提供してしますので、その他の教材費はかかりません。
プログラミング教室の開業資金と運転資金(3)
物件費
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
フランチャイズ(FC)加盟型サービスにおいては、教室物件についての仕様が厳格に規定されているケースがございます。
こういった支援事業者様をご利用なされる場合には、所属フランチャイズのブランド看板掲出はもちろん、物件面積や内装についてのルールを遵守した固定物件の準備が必要となります。
商業用の物件を新規に取得される場合、エリアにもよりますが概ね家賃3~10ヶ月分程度の敷金や仲介手数料、さらに内装工事費などが必要となります。
さらに退去時には原状回復費用などの負担も必要となります。
当センターの非フランチャイズ(FC)型教室開業支援サービスでは、商標使用の強制や教室物件についての規定は設けておりません。
既に教室施設等をお持ちの事業者さまの場合には、その設備を活用してプログラミング講座を追加開講していただくことが可能です。
すぐに教室が用意できない場合なども、レンタルスペース(貸会議室)や家庭内教室にて小規模に開業していただくこともできます。
プログラミング教室の開業資金と運転資金(4)
資金調達
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★
プログラミング教室の開設は、極めて初期投資が少ない事業に分類することができます。
開業の形態にもよりますが、最小であれば10万円程度、最大でも500万程度の資金で開業が可能です。
しかしながら、開業に際して金融機関融資を利用したいという事業者さまもいらっしゃるでしょう。
開業資金調達に際して、金融機関等からの融資をお考えの場合には、フランチャイズ(FC)加盟型の開業がやや有利と言えます。
フランチャイズ(FC)加盟型の開業は、すでに定型のビジネスモデルが構築されていますので、開業後の収支動向も予測がしやすく、金融機関の事業計画書審査でも信頼性が得られやすいというメリットがあります。
一方、当センターでの非フランチャイズ(FC)型開業支援の場合は、オーナー様の希望する経営スタイルの実現に向けて、一緒に経営計画を考えていくスタイルになります。
金融機関から借入を行う場合には、事業計画の正確度を高めていくための緻密な事前調査とプレゼンテーションを一緒に立案していくことが必要となります。
第2章
プログラミング教室の広報宣伝
プログラミング教室の広報宣伝(1)
ブランディング
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★
フランチャイズ加盟型サービスにおいては、超有名!な教育関連カンパニーがフランチャイザーであるケースがあります。
誰もが知るような大手企業の看板を掲げて新規開業をされることは、非常に大きなメリットです。
それに対し、非フランチャイズ(FC)型開業支援サービスでは、基本的にはオーナー様の独自ブランドで開業をしていただくことになります。
(※希望される場合には当センターの商標を使用されての開業も可能です。詳細はご相談ください)
既に地域で学習塾を開かれている事業者さまの場合などは、既に地域で浸透している独自ブランドでの開業がもちろん有利なはずです。
しかし、全くの新規事業として教育事業を開業される場合は、教室の知名度向上に時間を要することもございます。
そのため、独自ブランドの広報手法については、当センターからも積極的に様々なノウハウを提示させていただくことを心がけています。
プログラミング教室の広報宣伝(2)
広報支援
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
フランチャイズ(FC)加盟型サービスでは、本部作成のWEBサイトへの掲載や、ポスティング用チラシの作成などの支援があります。
この支援は大変心強いのですが、それ以外の独自宣伝を禁止しているフランチャイザーも多く、自由度が低いというデメリットもあります。
地域性を鑑みた柔軟な広報戦略が行えないという悩みが生じます。
当センターの開業支援サービスでは、各プログラミング教室様独自での広報戦略をご支援させていただくことを優先しています。
そのため、広報手法に対しての制約は行っていません。
オーナー様がご希望される場合においては、フランチャイズ(FC)加盟型サービスと同様にサイト作成やチラシデータの提供なども実施します。
さらに独自制作の販促ツールについても、ご希望に応じてコンサルティングを実施しております。
近年の教室広報戦略では、WEBをいかに活用するかということも重要になってきます。
WEB広報戦略、特にSEO施策等についてはセンターからも適宜一定のノウハウ提供をさせていただきますのでご安心ください。
第3章
プログラミング教室の授業支援
プログラミング教室の授業支援(1)
講師研修
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
こども向けプログラミング教育の市場はここ数年で急速に拡大してきました。そのため指導経験の豊富な講師がまだまだ少ない現状にあります。
そのため、フランチャイズ(FC)加盟型サービスの場合も、当センターの支援サービスの場合も、双方とも指導経験がない方をプログラミング講師に育成することを目標に掲げ、研修システムの充実に力を入れています。
当センターでの研修は、
① 講師自らが「プログラミングスキル」を習得すること
② 「教える技術」よりも「子どもの力を引き出す技術」を習得すること
こういったことを主眼に行われています。
①②双方ともに、従来型のフランチャイズサービスと比べ、充実した研修を実施していると自負をいたしております。
オンラインでの集中研修に加えて、各単元ごとの講師予習動画をご用意することで、講師の皆さまを支援しています。
プログラミング教室の授業支援(2)
カリキュラム提供
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
フランチャイズ加盟型/フランチャイズ非加盟型、いずれのタイプの支援サービスにおいても、熟考されたカリキュラムが各教室さまに提供されています。
フランチャイズ加盟型支援サービスの大半では、ロボット制作やビジュアル型プログラミング(画面の中でブロックを組み立てて行うプログラミング)の指導を主眼に置いています。最近はマインクラフトなどの導入チェーンも増えて参りました。
ただしこれらの指導内容は、将来的に社会で使われるプログラミングスキルとは異なります。実践的なプログラミングスキルではなく、プログラミング的な思考方法を養うことに重きが置かれています。
当センターの支援サービスでも、ビジュアル型プログラミングを用いてのプログラミング的思考の育成は重視しています。
しかしそれと同時に、子どもたちが将来使えるプログラミング言語の習得も目指しています。HTML・JavaScript・Pythonなどのテキスト型プログラミングコースをご導入していただくことが可能となっています。
テキスト型プログラミングの指導は、全プログラミング教室の約10%程度しか実施されていないという統計結果もあります。
地域内の競合教室との差別化も目指すためにも、会員教室様には積極的に導入をおすすめしております。
プログラミング教室の授業支援(3)
カリキュラム提供
<フランチャイズ加盟型>
メリット: ★ ★ ★
<フランチャイズ非加盟型(当センター利用)>
メリット: ★ ★ ★
フランチャイズ加盟型サービスの場合も、当センターの支援サービスの場合も、専用システムを用いてオンライン経由で教材が提供されているケースが大半です。
いずれも、各教室様において教材やカリキュラムを開発する必要がなく、先生方は授業の進行に集中していただけることが特徴です。
教材の利用費用は売上金額に対してのマージンとして徴収される例が多いようです。
当センターの場合は、生徒さまの人数に応じた従量課金型の料金システムを採用しております。
まとめ
当センターの考えるメリット・デメリットをここまで述べさせていただきました。
フランチャイズ加盟型サービスの利用/フランチャイズ非加盟型サービスの利用、どちらにも相応の利点があることがご理解いただけたかと思います。
以下に、当ページのまとめを簡単に要約させていただきます。
<資金面>
開業資金が比較的少ないことに、非フランチャイズ型サービスを利用するメリットがあります。資金面に心配がある小規模事業者さまにとっては好ましい開業形態かと思われます。
しかし、定員が100名を超えるような大規模型スクールの開業など、開業資金を金融機関借入などに依存される場合には、FC型サービスのご利用が優位だと思われます。
<広報宣伝>
既に地域にて学習塾等を開業済みの事業者様の場合は、非フランチャイズ加盟型サービスを利用し、既存ブランドを活かした形でのプログラミング教室開講を検討されるべきだと思います。
しかし初めて教育事業に参入される場合には、知名度を活かせる点において大企業がフランチャイザーであるFC型支援サービスを利用することも一考ではないでしょうか。
<授業支援>
フランチャイズ型サービス/非フランチャイズ型サービスともに、充実したサポートを受けられるます。
オーナー様が導入をお考えのカリキュラムに応じて、支援サービスを選択されれば良いと考えています。
ただしロボット制作を含め、ビジュアルプログラミングのみのカリキュラムでは、今後急増するであろう他教室と競合が激化する可能性が高まります。
テキスト型プログラミングのコースなど、少しレベルの高い講座開講まで支援してくれるサポート会社を選択したいものです。