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未来学校のプログラミングの学び方

未来学校のプログラミングの学び方

今回のコラムでは、こどもICT教育支援センターのモデル教室である『未来学校プログラミング教室(大阪市都島区)』における、教室運営の方針を紹介させていただきます。
ぜひ先生方の教室運営の参考にしてみてください。


未来学校のプログラミングの学び方

プログラミングは技術なので、繰り返し練習することが基本的な学び方になります。教室によって使われている教材が違いますが、教え方は大体同じです。試行錯誤を通して、学びます。

未来学校では、こうした教え方に加え、生徒とたくさん話し合いながら学ぶ方法を重視しています。
教室で教えているのは、プログラムの書き方だけではありません。問題をどう解くか、どう考えるか、というもっと大事な技能を習得してもらいたいと思っています。

どんな仕事にも役立つ3つの力

  • 課題を整理する力
  • 自分の考えを説明する力
  • そして、試して直す力

プログラミングの授業で得られる力は、この3つの力です。

点数を取ることだけを目標にした勉強では、これらの力はなかなか身につきません。しかし、この3つの力は、社会に出て必ず求められます。

プログラミングの授業では、ゲームやアプリの制作を通して、課題の分析、解決方法の検討、実践と修正を、繰り返して行っています。

例えば、買い物の合計金額を出すプログラムを作るとします。
商品を選び、個数を入れ、会計ボタンを押す。ここまではすぐ思いつきます。でも、商品を選ばずに会計ボタンを押したら? 個数の欄が空白だったら? 使う人の動きを一つずつ考えると、必要な処理が見えてきます。

このように、プログラミングの授業では、知識を学ぶだけでなく、実際に使いながら考える力を養えます。

未来学校の授業では、何をしているのか

「素数かどうかを調べる」課題では、話し合うことから始めます。学校で習った「素数」という概念から考え始めます。
その概念をどうやってプログラムに落とし込むか、段階を踏んで生徒自身に考えてもらい、説明してもらいます。

話し合いを通して、生徒に自分の考えを言葉にしてもらい、先生といっしょに整理します。その中で、見落としている点や、プログラムにするにはどのように説明すればよいかを明確にしていきます。

解き方を人に説明できるようになると、その説明をもとにプログラムを書けるようになります。文法だけ覚えても、解き方がわからなければ手は動きません。

あるオンライン授業では、買い物の課題で生徒と入力欄を確認しました。
個数が空白かどうかを先に調べ、その後で入力された文字を数に変えて計算することが正しい順番です。順番を逆にすると、思わぬ結果になります。
以前の課題で書いた入力チェックの内容も探し、自分のプログラムを見直してもらいました。私は確認する場所を伝えますが、直すのは生徒自身です。

もっと複雑な作品では、問題を紙に書き出して、一つずつ確かめることを重視します。
例えば、ある生徒が友達一覧を作っていたとき、友達関係を片方の人のIDだけで調べていたため、一部の友達が表示されませんでした。
友達は相互的な関係なので、それぞれの立場に立って、プログラムを検証しなければなりません。
問題がわかったら、調べる条件を書き直し、実際のデータを入れて試します。勘で書き換えるのではなく、「なぜ表示されないのか」の原因を追う習慣を身につけてもらいます。

一人ひとりの目標に合わせた学び方

中級クラスでは、JavaScriptを使ったアプリやゲームの制作を、上級クラスでは、LINEやYouTube、Amazonのようなシステムの開発を学びます。
話し合いを取り入れた授業のおかげで、ほとんどの生徒が基礎をしっかりと身につけられるようになります。そのため、課題を解くスピードがどんどん上がっていきます。

生徒の目標がそれぞれ違いますので、カリキュラムを柔軟に変更できるように構築しています。ゲームを作りたい生徒は、学年や進路に合わせて、プログラミングの基礎とゲーム制作を学べます。
大学に進学したい生徒には、身近な困りごとやニュースを調べ、社会課題の解決につながる作品を考えてもらいます。
「何を作るか」を自分の言葉で説明するところから、制作は始まります。

未来学校の卒業生の実績

おかげさまで、未来学校には、自分の目標に向かって取り組んでいる生徒が多く在籍しています。生徒の多くは、システム開発を行う実力をもって卒業していきます。

プログラミング学習の実績を活かして立命館大学、同志社大学、関西学院大学、近畿大学、京都大学の総合型選抜に合格した生徒もいます。本当によく頑張ってくれました。

この合格は、本人が学びを積み重ね、自分の経験を進路につなげてきた結果です。未来学校は、子どもたちが目標を達成できるよう、お手伝いしています。

プログラミングを学んで、自分の進路を切り開く

プログラミングを学んだからといって、プログラマーになるとは限りません。
プログラミングの学びを通して、考える力、コミュニケーション力、繰り返して実践する力を手に入れてください。それらの経験があれば、将来やりたいことが変わっても、自分で次の道を探せると私は強く思っています。

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中山 涼一

こどもICT教育支援センター センター長

2014年に関西初のこども向けプログラミング教室「未来学校プログラミング教室」を創設。800名以上の指導実績を誇るプログラミング教育のスペシャリスト。

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