指導方法

3000円の価値

3000円の価値

私が運営している未来学校プログラミング教室では、8月の1ヶ月間は夏休みです。通常授業はありません。理由の1つは、猛暑や台風時期なので、通うのが大変だからです。もう1つの理由は、夏期講習やお盆の帰省、旅行など、半分ぐらいの生徒が授業に来られないからです。そして、最大の理由は、私自身が学ぶ時間が欲しいからです。そのため、年に1回、8月は完全に自分の時間になります。

今年の8月の夏休みは、私はプログラミングや経済、そしてCG制作をたくさん学びました。特に、AIエージェントを自分の仕事にどこまで活用できるか、もう一度考えてみました。AIエージェントを使い始めて4ヶ月、使って思ったことを皆様に共有できればと思って、この記事を書いています。

私は、現在月3000円のChatGPTのPlusプランを利用しています。結論からいうと、この3000円は「払う価値がある」と実感しました。

いま、主流のAIエージェントは3つあります。
 1.Claude
 2.ChatGPT
 3.Gemini

今回、それらの違いを書きたいのではありません。あくまでも私がChatGPTをどこに使っているか、どのような価値を感じたか、を書きたいと思います。私の個人的な利用状況と感想になりますが、よかったら参考にしてみてください。

私の使い道

ChatGPTにはWorkとCodexがあります。
Workは仕事を自動化するには最適です。Codexはプログラミング用に特化されています。
私は、いまほとんどChatGPT Workを使っています。では、どのようなことに使っているのかを説明いたします。

1.記事作成

プログラミングや経済の情報収集から、最新情報に基づいて記事の構成案を作成、さらに、その構成案に従って記事を執筆するまで、ChatGPTと協働して完成することが多いです。さらに、記事の内容に合わせて画像も生成してもらいます。

いままで私の場合、1本の記事を書くのに4時間から6時間かかりました。しかし、ChatGPTを使い始めると、最も時間がかかる情報収集と記事の構成と記事の初稿はChatGPTがやってくれるので、仕事の大部分を分担してくれました。

基本、AIが書いた記事をそのまま出すのではなく、記事に未来学校の事例や私の考えがちゃんと反映されているかどうかを確認、修正してから、公開します。ちなみにこの記事は、ChatGPTに一切頼らず、完全に中山が書いたものです。

2.日報管理

私は、毎日やった仕事を記録しています。以前は、記録したり、しなかったり、なかなか継続できませんでした。しかし、AIエージェントを使えば、日報の記録が楽になりました。

やったことを自動的に追加することもできます。「◯◯を追加して」とChatGPTに頼めば、今日の日報ファイルに自動的に追加してくれます。事前に出力のテンプレートを用意しますので、毎日決まった形式で日報が残されます。

どのような仕事をしたか、どのような結果になったか、これから何をしないといけないか、すべて記録されます。それらの日報を使って、週1回ChatGPTに「週報」にまとめてもらいます。こうすることで、自分の仕事を可視化することができました。

3.予定管理

私は、生徒の授業日の管理にMacのカレンダーを使っています。それと別に、自分の仕事や私事の予定をすべてGoogle Calendarに保存しています。ChatGPTにGoogle Calendarを管理してもらっています。

「◯月◯日◯時、◯◯の予定を追加して」と頼めば、自動的に追加してくれます。私はGoogle Calendarを開く必要もありません。しかも、いまはタイピングを減らし音声入力を使うことが増えたので、ChatGPTに話しかければ管理をやってくれます。

逆に、予定を確認したいときも、同じく声をかけて調べてもらえます。

4.毎朝の当日スケジュール管理とメール確認

毎朝、ChatGPTが決まった時間に「モーニングレポート」を出してくれます。モーニングレポートには、今日の予定、未読のメール、今朝の経済ニュース、昨日の日報から未完成の仕事などをまとめてくれます。それで、今日何をするかは、一目瞭然です。

それから、3時間ごとに未読メールを確認し、未読メールがあれば送信者とメールのタイトルを取得し、さらに内容に従って「重要」「広告」「不明」に分類して、結果を表示してもらいます。重要なメールに漏れなく対応できます。

5.投資管理

昔はプログラムを作って株の投資管理を行いましたが、登録なども面倒なので、いまは、すべてChatGPTにやってもらっています。株の分析もChatGPTに依頼しています。分析は、私が決めたファンダメンタルズ分析ルールとチャート分析ルールを使います。

平日の18時に、ChatGPTが本日の指定銘柄の株価変動や企業のIR最新情報などを収集し、私の分析ルールに従って、分析結果をレポートにまとめてくれます。

自分で株や企業などの情報を収集するのに大変時間がかかりますが、今はChatGPTの自動化により1分で完了できます。もちろん売買の判断はChatGPTに頼りません。自分の責任で判断します。

6.プログラミング

AIエージェントを使ってプログラムを書くことを「Vibeコーディング」といいます。確かに、プログラミングがわからない人でも、「◯◯アプリを作って」と入力すれば、なんとかアプリやウェブサイトを作れます。しかし、思い通りのアプリにならないこともかなり多いです。

定番ゲームや簡単なアプリは大丈夫ですが、自分のアイデアで考えて作りたいアプリなら、やはりアプリの詳細を正しく伝えないといけません。そのために、制作指示(プロンプト)を正しく書けるかどうかが重要になります。

これがなかなか難しいです。細かく正しくプロンプトを書く技術を学ばなければなりません。繰り返して練習する必要があります。

このVibeコーディングは、プログラミングを学んでいる生徒にいつか体験してもらいたいと思っています。いま学んでいるプログラミングの基礎があるからこそ、完成度の高い作品をAIに作ってもらえるのを実感してもらいたいです。

7.教室の運営相談

いわゆるコンサルティングの仕事です。いままでは、相談相手がいないので、自分で考えて、自分で行動するのが普通でしたが、今は、私の考えをChatGPTに伝えれば、ChatGPTが一緒に検討してくれる相手になります。

特に、私の考えにある問題点や注意点など、自分一人ではなかなか気づかないことを教えてくれますので、大いに役に立ちます。

8.読書のサポート

本を読むときに、わからないことを聞いて、内容をより深く理解できます。私は経済や中国の古典などの本をよく読みますので、そのとき、ChatGPTをよく使います。

言葉の意味を調べたり、事例を通して詳しく説明してもらったり、いままでGoogleで検索して答えを探す手間がいらなくなりました。

また、私は読みながら、本の内容をまとめることが多いので、自分が書いたまとめや感想をマークダウンファイル(.md)にまとめます。ChatGPTが記事やレポートを書く時に、私の整理した内容を参考にして、文章に私の考えを反映させることができます。

9.経理(これから)

毎月の経理の仕事をChatGPTにやってもらいたいです。この経理の仕事はまだ始めていませんが、これから取り掛かりたいと思っています。

今考えているのが、領収書の整理、月謝の登録、毎月の収支報告書の作成の3つの仕事です。

おわり

私は、以上のことをChatGPTと共同で行っています。毎月、これぐらいの仕事をやってもらって、これぐらいの成果を出してもらっていますので、仕事の量と質から考えると、3000円の価値をはるかに超えていると思います。

ChatGPTの使い方はたくさんあります。皆さんは、私と同じような使い方ではないかもしれません。しかし、私たちが学ばないとこどもには教えられません。
AIエージェントは何ができるか、何ができないか、何をしてはいけないか、すべて学ばなければなりません。そのため、まず、自分からやってみることです。

Claudeでもいい、ChatGPTでもいい、Geminiでもいいです。はじめは、一つ下のプランを契約して、試してみることをおすすめします。使用量に制限がありますが、上限に達することが多ければ、プランをグレードアップできます。3000円プランなら自分の仕事環境を十分変えることができます。

AI時代だからこそ、学び続けることが重要です。いまの「AIエージェントの普及」は、Microsoft Wordが普及し始めた頃によく似ていると私は思います。
いま、Wordを使えない社会人はほとんどいないのと同じで、近い将来、AIエージェントを使えるのが当たり前になります。できない人が就職や転職の際、不利になる可能性が高くなると思います。

ぜひ、AIエージェントをこれからの基本技術の1つとして学んでください。

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中山 涼一

こどもICT教育支援センター センター長

2014年に関西初のこども向けプログラミング教室「未来学校プログラミング教室」を創設。800名以上の指導実績を誇るプログラミング教育のスペシャリスト。

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