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教室公式サイト「作ったまま」にしていませんか?

教室公式サイト「作ったまま」にしていませんか?

子ども向けプログラミング教室を運営するうえで、一番大切なのは教育の質です。
分かりやすい授業を行い、子どもたちの成長を支え、保護者との信頼関係を積み重ねていく。これが教室運営の土台になります。

しかし、どれだけ良い教育サービスを提供していたとしても、教室の存在を知ってもらわなければ、新しい生徒との出会いは生まれません。
その意味では、公式サイトの運営にも教育活動と並行してしっかりと取り組んでいく必要があります。

気になるのは、教室を開業された際に公式サイトを制作し、その後ほとんど内容を見直していない、あるいは広報ツールとして活用できていないという先生が多いことです。
SEOやMEOについては、これまでのコラムでも何度か取り上げてきました。
今回は公式サイトの「メンテナンス」という観点から、SEO・MEO・AEO・アクセス解析、そして定期的な点検について、一度まとめて整理しておきたいと思います。

① SEO対策について

SEOとは、Googleなどの検索エンジンにサイトの内容を正しく理解してもらい、検索結果から見つけてもらいやすくするための施策をいいます。

SEO対策を考える際に、まず登録しておきたいのが「Google Search Console(サーチコンソール)」です。

関連リンク:Google Search Console(公式)
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Webサイトを公開すれば、Googleが自動的にサイトを発見し、検索結果へ登録する場合もあります。
しかしSearch Consoleに自社サイトを登録し、サイトマップを送信しておくことで、Googleにサイトの構成を伝えることができます。
また、各ページがGoogleに正しく登録されているのかを確認することも可能となります。
Googleも、Search Consoleでは検索時の表示回数やクリック数、掲載順位、インデックス状況などを確認できると案内しています。

登録が完了すれば、次に考えておきたいのが検索順位です。
保護者が地域のプログラミング教室を探す場合、「○○市+プログラミング教室」「○○駅+プログラミング教室」といったキーワードで検索されることが多くあります。
当然ながら、検索結果の上位に表示された方が、教室のサイトを見てもらえる可能性も高くなります。

では、どのようなサイトを作れば、検索結果の上位に表示されやすくなるのでしょうか。
細かなSEO技術は数多くあり、紹介をしてきました。
しかし今回のコラムでは、教室が取るべき基本的な姿勢だけを述べておきたいと思います。

検索エンジン側から見て、「このサイトを検索した方に紹介することは有意義である」と判断してもらえるサイトを作ることが基本となります。
具体的には、次のような項目から確認してみてください。

・ページごとに、内容の分かるタイトルを付ける
・教室名、地域名、対象学年、授業内容を文章で掲載する
・料金、曜日、所在地、体験授業の申込方法を分かりやすく掲載する
・スマートフォンでも読みやすいサイトにする
・サイトマップをSearch Consoleに送信する
・リンク切れや古いページを放置しない
・授業事例や教室からのお知らせなどを定期的に掲載する

経験上、SEOについては「検索順位を上げるためだけのページ」を作ることは、あまりおすすめしていません。
保護者が教室を検討する際に知りたいことを整理し、それに対して分かりやすく回答していく。
その結果として検索エンジンからの評価も高まっていく、という順番で考えておいた方がよいと思います。

Search Consoleについても、毎日確認する必要はありません。
しかし、月に一度程度、「どのような検索語句で表示されているのか」「表示されているのにクリックされていないページはないか」などを確認することは必要です。
それだけでも、今後のサイト改善に役立つ情報を得ることができます。

② MEO対策について

通学型の教室では、SEOと併せてMEOについても対策しておきたいところです。
MEOとは、Googleマップなどの地図検索において、自らの教室を見つけてもらいやすくするための施策となります。

最近ではGoogleマップ上だけでなく、通常のGoogle検索においても、地域の店舗や教室などの情報が地図とともに表示されるようになっています。
「プログラミング教室 近く」「○○市 プログラミング教室」などと検索していただくと、実際にどのような表示が行われているのかを確認できると思います。

こうしたGoogle検索やGoogleマップに表示される教室情報を管理する際に利用するのが、「Google ビジネス プロフィール」です。

関連リンク:Google ビジネス プロフィール
https://www.google.com/intl/ja_jp/business/

Google ビジネス プロフィールでは、教室名、住所、電話番号、営業時間、Webサイト、写真などを管理することができます。

Googleは、ローカル検索の表示について、主に「関連性」「距離」「知名度」の3つの要素を組み合わせて決定していると説明しています。
また、正確で最新のビジネス情報を掲載することも推奨しています。

登録だけを済ませ、その後は放置しているという場合には、一度内容を確認してみてください。
特に注意したいのは、公式サイトとGoogle ビジネス プロフィールの情報に違いがないかという点です。

営業時間を変更したのにGoogleマップには以前の時間が残っている。電話番号を変更したのに古い番号が表示されている。
このような状態は避けておきたいものです。

教室の入口や授業スペースなどの写真についても、数年前の写真がそのままになっていないでしょうか。
初めて教室を訪れる保護者にとって、「どのような建物なのか」「入口はどこなのか」「どのような環境で授業をするのか」ということは、大変重要な情報となります。

また、クチコミが投稿された場合には、その内容も確認しておきましょう。
クチコミは単に評価点を見るだけではなく、「自分たちの教室が保護者からどのように見えているのか」を知る材料にもなります。

③ AEO対策について

最近では「AEO」という言葉も使われるようになりました。
AEOとは、生成AIやAI検索に、自らの教室サイトの情報を見つけてもらいやすくするための施策です。
ChatGPTやGoogle Geminiなどが回答を作る際に、自教室の情報が参考にされることを意識した取り組みともいえます。

関連リンク:Google Search Central「AI機能とウェブサイト」
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja

Googleでは、AIによる概要やAIモードに表示されるためだけの特別な対策は必要なく、従来からのSEOの基本が引き続き重要であると説明しています。
そのため、「AI向けの特別な文章を書かなければならない」と難しく考える必要はありません。

当センターでも以前のコラムでAEOについて取り上げましたが、まず取り組みやすいのは、保護者が実際に質問しそうな内容と、それに対する教室側の回答をサイト内に掲載しておくことだと思います。

例えば、

・何歳から受講できますか?
・パソコンを持っていなくても大丈夫ですか?
・初心者でも参加できますか?
・Scratchの次には何を学びますか?
・欠席した場合には振替できますか?

こうした質問は、保護者から実際にお問い合わせを受けることも多いのではないでしょうか。
一般的なWebサイトでいう「FAQ(よくある質問)」として整理しておくのもよいと思います。

また、FAQだけでなく、
「子どもはどのようなところでつまずきやすいのか」
「授業ではどのような作品を制作しているのか」
「どのような考えで指導しているのか」
といった情報も積極的に掲載しておきたいところです。
これらは、実際に教室を運営している先生方にしか書くことのできない情報です。

ここまで見てくると、AEOについてもSEOと大きく異なるものではないことがお分かりいただけると思います。
保護者にとって役立つ情報を、具体的に、分かりやすく掲載しておく。こういったことが基本となります。

④ Google Analytics の活用について

SEO、MEO、AEOなどの対策を行った後は、それによって実際にどの程度の方がサイトを訪れているのかも確認しておきたいところです。
その際に利用するのが「Google Analytics(アナリティクス)」です。

現在は「Google Analytics 4」、通称GA4が利用されています。
ご利用方法については、他のサイト等でも容易に検索できますので、ここでは説明を省略させていただきます。

関連リンク:Google Analytics
https://analytics.google.com/

Search Consoleが「Google検索でどのようにサイトを見つけてもらったか」を確認するサービスであるのに対して、Google Analyticsでは「サイトを訪れた後に、どのページを見たのか」といった行動を確認することができます。

Google Analyticsでは非常に多くの情報を確認できますので、初めて管理画面を見ると何を見ればよいのか迷われるかもしれません。
教室運営で利用するのであれば、最初からすべての機能を理解する必要はありません。

まずは、
・サイトを訪れたユーザー数
・よく見られているページ
・検索、SNS、広告など、どこからアクセスされたのか
・体験申込ページがどの程度見られているのか
・問い合わせや体験申込につながっているのか
このあたりを月に一度確認するだけでも十分だと思います。

そして慣れてきたら、体験申込や問い合わせといった重要な行動についても計測できるようにしておきたいものです。

例えば、「ブログには多くのアクセスがあるのに、体験申込ページにはほとんど移動していない」ということが分かれば、ブログ記事の最後に体験授業への案内を追加するなど、次の改善策を考えることができます。

Analyticsは、このようにサイトを改善していくための材料を得るために活用していきます。

⑤ サイトの定期点検について

公式サイトは、一度制作すれば終わりというものではありません。
料金、曜日、講師、コース内容、教材など、教室を運営していれば情報は少しずつ変化していきます。
変更があった際には、できるだけ速やかに公式サイトへ反映させておきたいものです。

例えば、公式サイトに掲載している受講料と実際の受講料が違っていれば、当然ながら保護者とのトラブルにつながる可能性があります。
また、新しい情報を掲載するだけでなく、「古い情報が残っていないか」という点にも注意が必要です。

「春の入学キャンペーン」というお知らせが、夏になってもトップページに掲載されていたらどうでしょうか。
教室側からすれば、単なる更新忘れかもしれません。
しかし、初めてサイトを訪れた保護者から見れば、「この教室はホームページの管理もできていないのかな」と感じられてしまうかもしれません。
少し古い情報が残っているだけで、教室全体への信頼を一気に失ってしまうこともあります。

せっかく日々の授業を丁寧に行っているのに、このようなところで信用を落としてしまうのは非常にもったいないことです。
そのため、サイト管理についても「時間があるときに確認する」のではなく、あらかじめ点検する日を決めておくことをおすすめいたします。

<行動計画の例>

☆毎週確認したいこと

・問い合わせフォーム、体験申込フォームが正常に動いているか
・休講日やイベント情報に間違いがないか
・Google ビジネス プロフィールに新しいクチコミがないか

☆毎月確認したいこと

・Search Consoleの検索キーワードやクリック数を確認する
・Google Analyticsのアクセス状況や申込状況を確認する
・料金、曜日、対象学年などに変更がないか確認する
・古い写真やお知らせを整理する
・授業事例や教室の取り組みを追加する
・リンク切れが発生していないか確認する

☆毎年確認したいこと

・コース内容、料金、講師紹介などを全体的に見直す
・ドメインやサーバの契約期限を確認する
・バックアップが正常に行われているか確認する
・スマートフォンから体験申込まで問題なく進めるか確認する

サイトの管理は、後回しにしてしまうと忘れてしまいます。
経理業務などと同じく、月初や月末など毎月同じタイミングで確認するようにルール化しておくと、管理もしやすくなると思います。

⑥ まとめ

生成AIの普及によって、インターネット上での情報収集の方法は少しずつ変化してきました。
これまでは検索エンジンにキーワードを入力して情報を探す方法が中心でしたが、最近では生成AIに質問をして情報を探すという行動も広がりつつあります。

しかし、情報収集の方法が変わったとしても、教室公式サイトの重要性がなくなるわけではありません。
検索エンジン、Googleマップ、生成AI、SNSなど、教室を知るきっかけは様々です。

しかし最終的に、
「どのような教室なのか」
「どのような先生が教えているのか」
「料金はいくらなのか」
「どのような考え方で教育を行っているのか」
といった正確な情報を確認する場所として、公式サイトは今後も重要な役割を持ち続けると思います。

公式サイトのメンテナンスについても、教室運営に必要な業務の一つとして、定期的に取り組んでいただきたいと思います。

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進藤 整是

こどもICT教育支援センター 開業・運営コーディネーター

国内最大級の福祉系資格スクール経営経験20年。講座企画・募集営業・広報・IT化推進・総務などスクール経営の中核業務に精通したスペシャリスト。

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